お客様より、このケーブルはどんな音質ですか？と聴かれる事があります。
そんな時、私はCMSはどんな音質でもありませんと答えるのです。

何故なら、CMSケーブルを聴かれて何か癖を感じられたなら、それはマスクされていた他の部分の癖が出て来ただけだと言い切れるからに他なりません。

何を根拠にそこまでハッキリ言い切れるのか？ですが、ケーブルに限らずDENTEC製品の開発には必ず「確認音源」で元に近いかどうか？の判断をしているからです。

しかし、私はCMSケーブルが最高であると申し上げる積りは毛頭ありません。
ただ、ハッキリ言い切れるのはCMSケーブルより音質の良い物は、例外なく非常に高価であるという事です。

そして、そんな高価なケーブルを使わなければ音楽を楽しめない状況こそ、貴方が改善すべき事ではないか？と思うのです。

それは振動対策かも知れません　電源のノイズ対策かも知れません　マスタークロックのジッター対策が必要かも知れません　アンプの癖が多いのかも知れません　はたまたスピーカーの問題かも知れません。
この中のどれ1つが欠けても、ケーブルでは対処できないのです。

先に解決しなければならない事を留守にして、本当に貴方を満足させてくれるケーブルなど世の中に存在しません。
もしそれが有るとしたら、それは積極的に音を作っているケーブルであり、単に聴き易い音へと変化するだけです。
そんな事では、とても名演奏を再現できる状況とはならないのです。

要するに、トーンコントロールやグラフィックイコライザーで音を作って遊んでいるのと同じ、いやその方が安上がりである分良いのかも知れません。

しかし、そんな事をやっていたら、曲ごとに調整が必要となる事は目に見えています。
色々弄くって遊んでいたけど、結局外してしまった・・・そんな経験はありませんか？

貴方の機器は、環境を整えて能力を引き出してさえやれば、如何なる高価な機器をも到達出来ない次元へと昇華します。
最後に、CMSケーブルで誰もが驚くほどの結果が得られる事実があるという事だけは覚えておいてください。
そして、高価なケーブルを購入される前にその事を思い出して戴ければ幸いです。

（株）サウンドデン
代表取締役　藤本光男