
随分間が空いてしまったが、やはりスピーカーのエージングには時間が掛かる。
電気的なエージングは400時間程度で終わるが、振動板の機械的なエージングはそうは行かない。
TADの様な金属系振動板では尚更だ。
弊社の様に24時間音出ししていても数ヶ月掛かるのだから、一般的な販売店では本来の音をお客さんに聴いて貰うには何年も掛かってしまうのである。
お客さんはエージング途中の音を聴きたい訳ではない。
エージング終了時に出てくる音が、自分の求めている音かどうかを知りたいのだ。
この事は、メーカーや輸入代理店がスピーカーの試聴機を持ってくる度に煩く言っている。
しかし、一向に改善される様子すらない。
エージング途中の音が如何に煩くデリカシーの無いものかは、当然エンジニアには解っている筈である。
しかし、営業的な結果を急ぐが為に、エージングという大切なプロセスを販売店任せにしているのだ。
結果的にそのスピーカの本質をお客さんが理解してくれるのに何年も掛かってしまい、結果が出るのを非常に遅らせている。
この小学生でも解る簡単な理屈を理解しようともしない経営陣、そいつらは一体何なのだ?本当に「馬鹿」としか言いようが無いではないか?
私は出荷する全てのスピーカーをエージングしろと言っている訳ではない。
店頭の試聴機だけでよいから、お客さんに聴いて欲しい音までエージングして出荷しろと言っているだけなのである。
聞く耳を持たない馬鹿を相手にしてもしょうがないから、R1の話に戻ろう。
24時間数ヶ月鳴らしても中高音の煩さが取れないので、痺れを切らしてネットワークをチェックしてみた。
くそ〜!あろう事かコイルが1個反対を向いているではないか!!!

これは一体何なんだ!?量産機のS-1やS−3ではちゃんと揃っているのに、600万もする製品がこんな有様では全くお話にならないではないか!
思いっきり腹を立てた私は、1時間後にはコイルの向きを揃え、ついでに低音側のケミコンをフイルムコンデンサーに交換していた。
見てろ〜!こうなったら、このユニットを極限まで鳴らしてやるからな〜
またエージングのやり直しだ・・・
しかし、何で私がメーカーがやるべき事をしなければならないのだろうな?
ライバルのエベレストが何で売れてるのか?少しは考えてみろよ!
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