■2010/02/18

そうですか。今年でうちにALTEC 820Aが来てもう8年近くになるのですね。
サウンドデンさんの「お客様のページ」に掲載していただいている記事を読み返すと、当時のことや、これまでの道のりが思い出されます。
私が再生に求めること。それは「色香」と「グルーヴ」です。
「色香」というと変な例えですが、心を揺さぶる演奏には「人気(ひとけ)」や「気配」といったもの以上に漂う独特な「色」を感じるものです。
ALTEC820AとマッキンMC240との組み合わせで始まったオーディオライフでしたが、そりゃもう楽しい音でした。MX110チューナープリを合わせたころには、多少のアラは気にならない気持ちの良い魅力がありました。しかし、蜜月は長くは続かず、生演奏を聴くにつけ「何かが生とは違う」という思いが頭をもたげ始めました。
後にアンプはカンノ300Bとなり、また入力系の見直しにより情報量も豊かに、かつ繊細で美しい音色を獲得することになりました。しかし、サウンドデザインはより複雑になり、私の拙い経験では「気配」以上の魅力的な「色香」を巧く表現出来ない状態が続きました。
そこで出会ったのがデジタルパワーアンプ「NCD1」でした。
管球アンプのような、たおやかな中音でありながら、歪みの無い澄んだ音色。加えてハイスピードな駆動力。アタック音のなかに埋もれたかすかな「芯」が結実し、演奏者が紡ぐ微細な技が、「グルーヴ」として心を揺さぶる。「これだ!」と思った瞬間でした。
この美味しいバランスを壊さないためにも、装置をシンプルさを重視して再構成しました。
プレーヤーは、再生にピーキーな特性を示さないEsoteric SA-10を選択し(もちろんクロックチューンを行わないと普通のプレーヤーですが)、ALTEC820Aとともに使い続けているウルトラアッテネーターを内蔵したパッシブプリメインアンプを作成していただきました。
これだけです。8年間、サウンドデン藤本社長に最新の技術とイマジネーションを提供していただき、ALTEC820Aを核にした「古くて新しい音」をこれ以上ないシンプルな構成(いささかの経済事情もございますが...)で再生することが出来るようになりました。
...と、これまでは過去の話です。過去になりました。
忘れもしない、2009年11月のASC定例会。「NCD1」と同じDEXA社の新製品「NCDX」の会員限定のお披露目でした。
ASCの定例会ですと通常、ほぼ決まったソースで試聴を行います。確認音源と定番のモダンジャズとあまり多くない編成のクラシック。聴くのは大概、頭の1:30程度です。
が、その日は違いました。
想像をはるかに超えて向上したS/N、スピード。それがもたらすのは、取りこぼしの無い情報の再生力、無音部分すら描ききってしまう音場の再現力、そして演奏者の意図を正確に伝える表現力。
誰も停止ボタンを押そうとしない。
その場にいる皆が「これをウチで鳴らしたら?」と思っていたに違いありません。私もその独りでした。「これはオレが欲しいんじゃない、絶対に820が欲しがるアンプだ!」
という訳で現在、ちょっとしたLuckもありNCDXはALTEC820Aを心地よく鳴らしています。もう一つの懸案であったプレーヤーの情報量、表現不足はD-Clock NeutronStarの導入で見事にクリア出来ました。
NCDXの超絶のトランジェントにも見事追従しているこの1950年代生まれの御大にも感心しきり。ったく、自慢のジジイです。
終始拙く抽象的な表現で恐縮です。実はKanjiさんからDentec掲示板ですばらしい評価を頂きましたので、是非転載の許可を頂いた上で掲載していただくことをお願いして筆を置きます。
■現在の機材構成
愛
用
機
器
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| SP |
ALTEC 820A (ツイータのダイアフラムをクライオ処理したラジアン製に交換)
with Dentec Original Network + Onken OS-5000T esprit |
| AMP |
Dectec Passive Primain Amp(DEXA NCDX + Dentec Ultra Attenuator) |
| CDP |
Esoteric SA-10 (DEXA D-Clock NeutronStar) |
| Power Supply |
DENTEC IPT-3000 |
| Cable |
DENTEC SSC-CMS,SLC-CMS,SPC-CMS |
|
山 本
| Kanjiさんより頂いたご評価〜デンテック掲示板より |
先日、ASC会長宅のモジュール入れ替えに立ち会ったのですが、NCD1とNCDXの違いの大きさに驚きました。
会長はアルテック820Aをお使いなのですが、今までは大変おおらかな音で、オリジナルノーチラスとは対局的な音楽を聴かせてくれていました。
しかし、NCDXを繋いで出てきた音は一発目からビシッと締まった音で、今までのぼやけた感じや曖昧さは感じられなくなっていました。
ホーンとウーファーの位相差、2発の15インチ大型ウーファーの位相差、箱鳴きはこのタイプのスピーカーの個性でもあり宿命でもあると思っていたのですが、小さなNCDXモジュールがスピーカーを完全にドライブし、ねじ伏せているかのようです。
あの小さなモジュール1個が、2インチドライバー、15インチウーファー2発、おまけにゴトーユニットのツイーターまでドライブしきっているのは驚きです。
ただし、アルテックが現代のモニタースピーカーのような音になってしまったかというと全くそのようなことはなく、まるで映画館の大型スクリーンに映し出された映像のような大きな音像はアルテックの真骨頂といったところではないでしょうか。 |
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