UMC(Ultimate
Master Clock)搭載感想
●千葉県 Y様 (DENTEC掲示板より)
本日、関東出張の折、拙宅にお寄りいただき、思いがけず新クロックUMCを聴かせていただきました。
I氏も交え、クライバー/ウイーンフィルの運命をかけました。
結局、曲が終了するまでストップボタンを押すことができませんでした。アナログ録音ですが、驚くべき情報量です。また驚くべきS/N比!何度も聴いているCDですが、初めて聴いているようで、どうしても、次のCDに換えられないのです。二楽章でのかすかなコンバスのピチカートでさえ、ホールを駆け巡り広がります。クレシェンドしてフルオーケストラになっても、すべての楽器の音が分離された状態を保ち、その大波の中に埋もれるような錯覚に陥ります。
「マスターの音」とHPにありましたが、合点がいきます。
それは、今まで、私が音がよくなっていると感じるときのことを思い返してみると、その根拠は、以前あった問題点がより少なくなっているからという場合がほとんどだったからです。これはとりも直さず、私が想像するところの到達点に近づいた、との判断に基づくのですが、今回はどうもそうではありません。「お前が欲しい音はこれだろ!」と目の前に、現実に差し出されてしまった!そんな感覚なのです。聴いたことのないような、素晴らしいグランドピアノの低弦の響きであると同時に、いつもコンサートで聴いている、あの響きそのものなのです。
オーケストラの管楽器は普通、ステージの後方に位置していますが、同じ金管でもホルンとトランペットを比べてもわかるとおり、構造上音の指向性が異なるため、ホールの反射板を辿って耳に達するまでのプロセスの差が生では当たり前に聞き取ることができます。なんということか、これもちゃんと出ています。今までノイズフロアーにうずもれていたのですね!
入り口がいかに大切か!!誤解を恐れずにいいますが、純度の高い信号(つまり付帯音のない音楽信号)をスピーカーに送りこまなければ、まともな低音は出ない(当然高音も)と確信しました。ルームアコースティックにどんな力を注いでも、ないものは出てきません!
今日は完全に藤本社長に負けました・・・つまり、注文してしまいました(爆)
「後日」
本日UMC搭載のSOFTON3FT-Tをお持ちいただき、またdc1.0にUMCを搭載していただきましたのでレポートいたします。
正直なところ、あまりの激変ぶりに戸惑っておりまして、まだ頭の中で整理がつかない状態なので、弱っております。
先月お聴かせいただいたとき、自分のオーディオに要求するものがかなり実現したのでは・・・とさえ思ったのですが、今日はdc1.0にも搭載し、念を押された感じであれこれCDを聴いておりました。
「実現した」という感覚についてですが、人がオーディオに何を要求するするか・・・は、まあそれぞれと思います。私としては、たとえば100人のオーケストラの演奏を小さな自室で聴くのですから、そんなに欲張るものではないよと常に自戒しているつもりですが、ただ、「音のバランス」と「響き」はなるべく生さながらであってほしいのです。
さて、「音のバランス」は小規模なスピーカーシステムならある程度調整で追い込んでいけますが、「響き」は調整以前の問題、つまり、ハードの性能に依存するわけで、その重要性と必要性はここ2年の間に、デンテックを導入するプロセスで痛感してきたことです。
高精度なクロックは必須ですが、これだけではありません。VEBやTVC、NCDの導入で一歩一歩登りつめて「響き」が自室でもある程度生演奏に近い出方をするようになりました。 前置きが長くなりましたが、今日、「響き」が出揃ったと感じました。
たとえば100人のオケで、フルオーケストラの響きと、管楽器のソロ演奏の響きが整ったということです。
そんなの当たり前だといわれそうですが、今まで聴いたどんなに高価な装置であってもオーディオからは絶対に出ていませんでした。
要するに、ピアニッシモになると、ノイズフロアーに近づくため演奏のニュアンスが失われるので、楽器の音と響きのバランスが変わり、同一空間で音を出しているにもかかわらず、生演奏でのバランスと違って聞こえてしまうのです。
このアンバランスによる音楽情報の欠落は、音楽鑑賞という点から見て致命的です。
例を挙げるときりがありませんが、身近なところで、たとえば、チャイコフスキーの悲愴の第2楽章、一定のリズムでティンパニーが美しいメロディーをバックにして刻むところがありますが、どの演奏でも、大音量ではありませんが、でも小音量ながら、ホールを響かせ、あたかも将来の不安を思わせる、胸騒ぎのようなやるせない表情を生演奏ではかもし出しています。
しかしオーディオでは、どうしても、ティンパニーの音は遠のき、弦の美しい響きと交じり合うことはありませんでした。
今日UMCを搭載したトランスポートとDACでの再生では、このデリケートな響きを見事に再現しており、まったく今までと違った音楽になってしまっているといってもよいと思います。
SOFTON自体はまだ多少エージングが完全でないようなので、あと、私の頭も、エージング(笑)が完了しないので、またもう少ししたらレポートをさせていただくつもりです |