
ジャズバー「ミンガス」を開いて25年、ミュージシャンになって来年は50年になります。
「MINGUS」のオーナーとして、音楽家として、これまでに心がけ大切にして来た事は、お客様との「暖かい感情交流」です。
それは「熱いライブ」「心地良いアナログサウンド」「居心地の良い空間」作りでした。
オーディオ装置も試行錯誤を繰り返し、愛情も注いで来ましたが、スピーカーは現在のJBLで3代目です。
この夏から秋にかけて、お客様の反応が少しずつ変りはじめている、いや、1番変わったのは私自身だ。
私は、最先端の素材やテクノロジーを投入しても、「JAZZ」(音楽)の生の感動を伝え得るオーディオ装置を作るのは至難の業と思い、半ば諦めていましたが、この夏に衝撃的な出来事が2回もありました。
その一つは、7月12日にTAKE-Tのスーパーツィーターを設置してラインケーブルをDENTEC
SLC-CMSへ交換した事です。
その夜先ず感動したのは、なんと残音の自然さ、ピアノの巻線の音が立ち上がり(トーンヘッド)が良く、和音の輪郭がハッキリとしている。
ベースの量感の豊かさ、特にE線(1番太い弦)の音程が解かり易くなっている。
ドラムスはブラッシの音が深くなり、シンバルの音が波状になって自分に向かって広がってくる。
2日後の14日、その日の出演ミュージシャンの藤井政美(SAX奏者)が店に入ってくるなり「アレ!!この音どうしたんですか?」そしてスーパーツィーターに気付き、楽器を出すのもそこそこに、BranfordMarsalisの「TrioJeepy」を聞き入っていました。
7月18日(海の日の祝日)この日は店も休みで、あるジャズフェスタに行く予定でしたが、急遽取り止めにして昼から店に行き、1人コーヒーを飲みながら13時から17時までの4時間、新たな「ミンガス」のサウンドを堪能した。
最初にPat Molanの「This is Pat Molan」を聴き初め、3曲目の「Onilisor」でのラファロのベースソロが、なんと!素晴らしい、ベースの音が皮膚を通ってくる。
2枚目はChico Freemanの「Spilit Sensitive」アナログ盤の両面6曲全てを聞き、次から次へと4時間が過ぎた。
こんな事は25年間で初めての事です。
そして2つ目の出来事は、電源です。
7月28日DENTECのIPT1000Anが当然のごとくに、LPレコード200枚を別の場所に押しやってミンガスに納まった。
その結果、Pianoの下から20番〜40番の巻線の鳴り方が自然で深く、サウンド(和音)が明確になり、高音部の65番〜80番線は、よりクリアーになり音が立ち上がってきた。
Bassは、E線A線の低い音のトーンヘッドのアタックが良くなって、音程が解かり易くなり、鳴り方が豊かになった。
全ての楽器の残音が自然で心地良い!!
それぞれの楽器のエネルギー、量感の豊かさ、ハーモニーの解像度、音像等など……
とにかく、私がオーディオに求めていたものを想像を越えた次元でクリアーしています。
今回の体験を元に、これからは最新の素材、テクノロジーに対しても、素直に向かい合う事にします。
兎にも角にも、2005年の夏は、嬉しい嬉しい夏になりました。
2005年9月
Jazz Bar 「Mingus」の店主
Jazz Bassist 井上博義
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